ユネスコ・メディア情報リテラシーと異文化間対話大学ネットワーク企画
第6回世界報道の自由デー・ティーチイン
~偽情報と付き合うために私たちにできること~
7月9日14時より、世界報道の自由デー・ティーチインを開催します。このティーチインは、学生が主体となって企画しています。第一部ではゲスト講師に沖縄タイムスの阿部岳さんをお招きします。現地での取材と私たちが目にする報道との差や、ファクトチェックに関する講演を行っていただきます。
その後法政大学、同志社大学、武蔵大学のメディアに関する研究を中心に行っている各ゼミの学生たちと議論を深めるという内容になっています。
第二部では、前述の大学の各ゼミの研究発表を行う予定です。
主催 法政大学図書館司書課程
(ユネスコ・メディア情報リテラシーと異文化間対話大学ネットワーク)
共催 日本ジャーナリスト会議(JCJ)
アジア太平洋メディア情報リテラシー教育センター
キャリアデザイン学部坂本ゼミ
講演者 阿部岳(沖縄タイムス)
・沖縄県辺野古、高江の米軍基地問題の取材で 2017 年に日本ジャーナリスト会議 (JCJ)賞。18 年には、著書「ルポ沖縄 国 家の暴力」(朝日新聞出版)で日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞。
2022年7月9日(土)14:00~16:30
開催方法 Zoom
第一部 阿部岳さんによる講演
司会 牛山温人(法政大学)
・14:00~ 開会挨拶 坂本旬(法政大学)、須貝道雄(日本ジャーナ
リスト会議)
・14:15~ 今年の世界報道の自由デーテーマ紹介
・14:20~ 講演 阿部岳(沖縄タイムス)
・14:40~ 質疑応答・討論会
・14:55~ 休憩
第二部 各ゼミの研究発表
・15::00~ 大学生研究発表
(法政大学坂本ゼミ、同志社大学小黒ゼミ、武蔵大学松本ゼミ、武蔵大学鈴木ゼミ)
・16::00~ 終わりの挨拶
世界報道の自由デーとは
5月3日は、各国政府が報道の自由へのコミットメントを尊重する必要性を喚起する日であり、メディアの専門家が報道の自由と職業倫理の問題について考える日でもあります。同様に重要なこととして、世界報道の自由の日は、報道の自由の抑制または廃止の対象となっているメディアを支援する日でもあります。また、記事の追求のために命を落としたジャーナリストたちを追悼する日でもあります。
武蔵大学鈴木ゼミ
メディア情報リテラシーを高めるためには情報のの発者にになることが一番の近道であると、4月から自らの問題意識でテーマを設定し、取材した内容を発信する自分たちのメディアづくりを模索中。元新聞記者の鈴木賀津彦講師が長年培った取材手法を参考に、14人の2年生が4班に分かれて取材に駆け回っています。
同志社大学小黒ゼミ
小黒ゼミでは、メディア関連の仕事を目指すものが集い、実践的なプログラムをこなす中で、取材・編集・発信のスキルを修得しています。記者職経験がある教員の指導を受けて、取材・編集・発信のスキルを学習していま
す。現在は政治からの言説の真偽を検証するファクトチェック活動を行っております。
武蔵大学松本ゼミ
松本ゼミは地域メディアをテーマに地方での取材を通じた社会調査を行います。またこれまでに見てきた地域の課題について、コミュニティFMやインターネット放送局での番組配信を通じて視聴者とともに考える取り組みみに力を入れてきました。現在4年生は14名で活動し各々が卒業制作に取り組んでいます。
法政大学坂本ゼミ
坂本ゼミではメディアを活用した文化探究学習を実践し、国際交流コーディネーターとしての能力を身に着けることを目的に、映像制作を中心とした活動を行っています。最近の活動ではユネスコアジア文化センンターと共同で、ESD(持続可能な開発のための教育)の解説制作や、映像制作を通じた自主夜間中学校へのボランティア等を行っています。
今回の「報道の自由デー・ティーチイン」について
現代は「一億総メディア時代」と呼ばれ、誰でも気軽に情報発信が可能な時代です。しかしその数多ある情報の中には、事実とは異なった形で発信された「偽情報」が紛れ込み、時に大きな影響を及ぼします。例を挙げるとするならば、2020年の大規模なトイレットペーパー買占め騒動は記憶に新しいのではないでしょうか。今回のティーチインでは偽情報の真偽検証(ファクトチェック)や報道における現地と報道の差を中心に、情報との付き合い方を学ぶ内容になっています。この機会に私たちと一緒に情報との付き合い方について考えませんか?